今中さんの「身近にみられる野鳥図鑑」
声のブッポウソウ
ブッポウソウ科のブッポウソウとフクロウ科のコノハズクは
千年以上もの間その鳴き声を間違えられていました。
昭和10年NHKのラジオ番組で
愛知県鳳来寺山のブッポウソウの声が全国に放送されたことがきっかけで
「ブッ、ポウ、ソウ」と聞きなされる声は、
実はフクロウ科のコノハズクであることが判明。
この年に開かれた日本鳥類学会で報告され
「声のブッポウソウはコノハズク」「姿のブッポウソウはブッポウソウ」
と改めて発表されました。
コノハズク 英 Scops Owl 学 Otus scops
- ■ 形態 18~21㎝ ムクドリよりやや小さい
- ■ 分類 フクロウ目フクロウ科
- ■ 体色 灰色型と赤色型があり灰色型は上面が灰褐色で黒褐色の縦班があり、
赤色型は上面が赤褐色で黒褐色の縦班がある - ■ 鳴き声 コッ、キョッ、コー と鳴き「仏法僧」と聞きなされる
夏鳥として日本に渡って来る。 木の葉ほどの大きさのミミズクとのことから木葉木兎と名付けられた。 主に昆虫食で夜光に誘われたガなどを捕食、 当稿を撮影した場所ではみず色の美しい蛾オオミズアオが沢山捕食されていた。
撮影+解説者紹介:
今中 啓一(いまなか けいいち) ・・ FIO会員
少年期、京都東山での様々な小鳥との出会いがきっかけで「鳥大好き人間」となる。以来、現在も日本野鳥の会などにその身をおき、「鳥見」に勤しむ日々が続く。「野鳥を通して野山など多くの自然に親しんでもらえれば・・」との想いで、各地で森林インストラクター活動中。