タイトル

今中さんの「身近にみられる野鳥図鑑」

アオバズク   英 Brown Hawk Owl 学 Ninox scutulata

アオバズク
  • ■ 形態  全長 27~30.5㎝  ハトよりやや小さい
  • ■ 分類  フクロウ目フクロウ科
  • ■ 羽色  上面は濃褐色
       体下面は白く濃褐色の粗い縦班がある
  • ■ 鳴き声 ホーホー ホーホー と繰り返す

和名「アオバズク」は、野山に青葉が茂るころフィリピン、インド、ヒマラヤ、東南アジアなどから渡って来て、クスノキやケヤキなどの大木の樹洞に巣を作ることに由来します。関西地方では、6月から8月にかけて子育てを行います。  主に昆虫食ですが、コウモリ、ネズミ、小鳥なども捕ります。神社や公園の巣の下には、ガや甲虫の羽などの食べ残しのフィールドサインが見られることもあります。

ツバメ      英 Barn Swallow  学 Hirunde rustica

ツバメ1
  • ■ 形態  全長 17~18cm  スズメより大きい
  • ■ 分類  スズメ目ツバメ科
  • ■ 体色  頭上以下の上面は青色光沢のある黒色
         額と喉は赤褐色で胸には黒い帯があり下面は白い
         尾は長く最外側尾羽が突出する燕尾(えんび)
         尾羽には白い班がある。 
  • ■ 鳴き声  ピチックチュッ ツィリリー
         人の言葉で聞きなしは「虫喰って土喰って渋~い」

古名「つばくらめ」の"つばくら"は鳴き声から、"め"は「群れ」を表します。また、土を集めて巣をつくるので「土喰黒女」から転じたという説もあります。(山渓名前図鑑「野鳥の名前」より) 毎年3月頃に、インド、東南アジア、フィリピンなどから日本に渡ってきて子育てを行います。 7月から8月、9月にかけては、巣立った一番子や二番子と一部の親鳥が、葭原で秋の渡り前を集団で生活を行います。日没頃に数万羽のツバメが葭原に帰り着いて一斉に眠りますが、この状態を「ツバメの塒(ねぐら)入り」といいます。 大阪周辺では、鵜殿葦原、宇治観月橋河原、奈良平城京跡、淀川豊里 などが有名な観察地です。

ツバメ2

撮影+解説者紹介:

今中 啓一(いまなか けいいち) ・・ FIO会員

佐藤さんの写真 少年期、京都東山での様々な小鳥との出会いがきっかけで「鳥大好き人間」となる。以来、現在も日本野鳥の会などにその身をおき、「鳥見」に勤しむ日々が続く。「野鳥を通して野山など多くの自然に親しんでもらえれば・・」との想いで、各地で森林インストラクター活動中。