今中さんの「身近にみられる野鳥図鑑」
葉を落とした冬枯れの枝に、緑色のボールのように丸くなったヤドリギを見かける事があります。 ヤドリギはいったいどのようにして生えるのでしょうか。 それはレンジャク属がこの実を好んで食べ、数粒食べては枝で一休み、 そのとき消化されない種子を糞として出すのです。 ヤドリギの種子はネバネバした粘液でつつまれている為、 その粘液もそのまま種子と一緒に排泄され宿主の枝にくっつき、 そこで芽生えるのです。
ヒレンジャク 英 Japanese Waxwing 学 Bombycilla japonica
- ■ 形態 17~18cm ムクドリより小さい
- ■ 分類 スズメ目レンジャク科
- ■ 体色 赤紫色がかった淡褐色の体、尾羽先端が赤い
- ■ 鳴き声 チリチリチリ、ヒーヒー
日本では冬鳥として全国に渡来し、西日本に多い。渡来数は年によって大きな差がある
キレンジャク 英 Bohemian Waxwing 学 bonbycilla garrulus
- ■ 形態 19~20㎝ ムクドリより小さい
- ■ 分類 スズメ目レンジャク科
- ■ 体色 赤紫色がかった淡褐色の体、尾羽先端が黄色
日本では冬鳥として全国に渡来し、本州中部以北に多い、渡来数は年によって大きな差がある。
撮影+解説者紹介:
今中 啓一(いまなか けいいち) ・・ FIO会員
少年期、京都東山での様々な小鳥との出会いがきっかけで「鳥大好き人間」となる。以来、現在も日本野鳥の会などにその身をおき、「鳥見」に勤しむ日々が続く。「野鳥を通して野山など多くの自然に親しんでもらえれば・・」との想いで、各地で森林インストラクター活動中。