今中さんの「身近にみられる野鳥図鑑」
カンムリカイツブリ 英 Great Crested Grebe 学 Podiceps cristatus
- ■ 形態 全長 46~61㎝
- ■ 分類 カイツブリ目カイツブリ科
- ■ 体色 嘴はピンク色 眼先は黒くその上は白い 頭上は黒く冠羽がある
頬に赤褐色と黒色の扇状に広がる飾り羽が出る - ■ 鳴き声 クワッ、クワッ、クワッ、クワッ
日本で見られるカイツブリ科は5種で、古くは、水に入る鳥ということから、"鳰(にお)"という字を当てました。また、琵琶湖には多くのカイツブリ類が生息しているため、「鳰の湖(におのうみ)」とよばれていました。
カンムリカイツブリは、九州以北に冬鳥として飛来しますが、青森県と琵琶湖では繁殖の記録があります。水面に葦や水草を用いて浮巣を作り繁殖を行い、雛は、孵化後すぐ泳ぐことができます。親の背に乗ったり、羽の間に入っていることが多く、これは外敵などから身を守るためです。
子育て観察ができるポイントは、6月~9月頃の「湖北さざ波街道」湖岸です。
撮影+解説者紹介:
今中 啓一(いまなか けいいち) ・・ FIO会員
少年期、京都東山での様々な小鳥との出会いがきっかけで「鳥大好き人間」となる。以来、現在も日本野鳥の会などにその身をおき、「鳥見」に勤しむ日々が続く。「野鳥を通して野山など多くの自然に親しんでもらえれば・・」との想いで、各地で森林インストラクター活動中。