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森での安全

自然の中にはさまざまな危険があります。そのような森林内の活動では、事故やケガに対しては自分の身は自分で守ることが基本です。リーダーとなる人は緊急時の対応方法について講習を受け、万一に備えて「ボランティア保険」や「レクリエーション保険」などに加入しておきましょう。以下は、森林内の活動の安全について一般的な注意事項です。


1)  服装
長袖シャツ、長ズボンが原則です。森の中では木の枝やトゲ、ウルシ、ケムシなどから肌を守ります。はきものは、登山靴、長靴など足首を覆い底が厚くて滑りにくいものが必要です。また、森林整備作業などでは、必要に応じて手袋、首タオル、ヘルメット、防護メガネ等をつけましょう。

2)  健康管理
体調不良のままで行動するのはケガや事故のもとです。自己管理に努め、森の中では無理をせず自分のペースで活動し、一定時間毎に休憩を取るようにして熱中症予防のために十分な水分補給をしましょう。

3)  自然に対する危険
特に傾斜地の行動では、浮石・落石、転落などに注意しましょう。また、被害の多いスズメバチは黒いものを警戒・攻撃するので服装に注意し、近づいて来ても騒がず、じっとしていると飛び去って行きます。ただし、もし集団で襲ってきた場合は一目散に逃げましょう。マムシは湿り気のある草むらなどにいるので、むやみに近づかないようにしましょう。また植物では、触ると皮膚の「かぶれ」を起こすウルシやヌルデには近づかないようにしましょう。

4)  ケガをした時
必ず救急セットを携行しましょう。ケガ人を発見した時は、まず周囲の安全を確認し、近くの人に声をかけて応援を呼びます。ケガ人の意識がある時は、キズや出血の有無、呼吸、脈、体温などを確認し、必要に応じて119番通報をします。そして、止血や包帯などの応急手当を行い、救急隊の到着を待ちます。また、意識が無く心肺停止の場合は、すぐに119番通報とAED(自動体外式除細動機)を手配したうえで、「呼気吹き込み人工呼吸」と「胸骨圧迫心臓マッサージ」を施し、救急隊や医師に引き継ぐまで続けます。